西武の松坂大輔投手(40)が今季限りで現役を引退することになった。7日に球団が発表した。 松坂は昨年、古巣の西武に年ぶりに復帰。昨年5月ごろから首の痛みと右手のしびれがあり、同7月に頸椎(けいつい)の手術を受けた。その後復帰を目指してきたが、右手のしびれが回復せず日常生活に支障を来すこともあったという。昨季から1、2軍ともに公式戦での登板はなかった。
1998年に横浜高を甲子園春夏連覇に導き、「平成の怪物」と呼ばれた。3球団競合の末、ドラフト1位で99年に西武入団。勝を挙げた1年目から3年連続で最多勝のタイトルを獲得するなど活躍した。
ポスティングシステムを利用して2007年に米大リーグのレッドソックスに移籍し、同年のワールドシリーズ制覇に貢献。08年には日本選手最多となる18勝をマークした。メッツなどを経て、15年にソフトバンク入りして日本球界に復帰。18年には中日に移籍して6勝を挙げてカムバック賞を受賞した。日米通算で170勝(日本114勝、米56勝)108敗2セーブ。 日本代表としては00年シドニー、04年アテネ両五輪に出場。06年、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では2大会連続で最優秀選手(MVP)に輝いた。(時事)