苫小牧市は今月下旬までに、小中高校、幼稚園、認定こども園、保育園の教職員や保育士などに新型コロナウイルスワクチンの接種券を先行配布する。市内でも学校などのクラスター(感染者集団)が発生しているが、若年層へのワクチン接種が当分先となることから、教職員らの接種を先行させることで感染リスクを軽減する。
市は医療従事者の優先接種をすでに終え、高齢者・障害者施設の従事者にも接種券を発送した。このほか早期接種の要望を受けた団体などを含め、生活の維持に欠かせないエッセンシャルワーカーを中心に優先接種を進める方針。
対象機関から接種希望者の名簿提出を受け、64~55歳の市民と同時期の今月下旬までに接種券を発送する。ワクチン接種は各医療機関か、19日にグランドホテルニュー王子(表町)に開設するとまこまいワクチン接種センターで行う。
一方、市が6月から実施している「キャンセル待ち登録事業」は、2日時点で数人の登録者があるものの、ゼロになる日もある。市健康支援課は、各医療機関の接種枠拡充などで「希望者が予約を取りやすくなっている」と分析した上で、「事業は当面の間継続するが、ワクチン接種センター開設後の登録者数を見ながら判断したい」としている。