第103回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選第2日は27日、とましんスタジアム=苫小牧=でBブロック1回戦3試合が行われた。浦河が伊達開来に延長十回の激闘の末、6―5でサヨナラ勝ちし、2回戦進出。苫小牧高専は室蘭清水丘に5―11で敗れ、姿を消した。鵡川は26日のAブロック1回戦で苫小牧南に10―1で圧勝し、2回戦に駒を進めた。
▽Bブロック1回戦
登別青嶺
000000000―0
01101100X―4
伊達緑丘
(登)大熊―中西
(伊)越橋―長尾
?茂庭(登)
?茂庭(登)長尾、難波(伊)
伊達開来
0001200200 ―5
0000101301x―6
浦 河
(延長十回)
(伊)洲崎、佐藤―菅原
(浦)下向、山岸尚―別所
?竹内雄祐(浦)
?別所(浦)
苫小牧高専
040000010―5
32030003X―11
室蘭清水丘
(苫)菅谷、遠藤―中村、菅谷
(室)久保、今野、若林、今野―太田
?棟方、今野2(室)
?辻(苫)鈴木(室)
26日
▽Aブロック1回戦
鵡 川
040000123―10
000100000―1
苫小牧南
(鵡)佐々木駿、西川―木川
(苫)佐藤大、伊藤―渡部、佐藤和
?吉原(苫)
?山崎、木川(鵡)伊藤(苫)
◇ ◇
浦河・阿部健太監督 苦しい試合だったが、選手が辛抱して終盤で決めてくれた。次戦はエース下向を中心に泥臭い野球をぶれずにやりたい。
浦河・別所瑠太主将 春の大会で逆転負けをした悔しさを忘れていなかったので、執念で勝てた。チャンスで点を取り切れないのは課題。しっかり修正して次も勝つ。
―苫南、終盤の失点響く
鵡川に大差で敗れた苫小牧南。終盤で失点が重なり引き離された。内野手の杉山主将(3年)は「当てるだけのバッティングもあって打ち崩せなかった」と振り返った。
苫南打線は鵡川の先発佐々木の直球に苦しみ、散発6安打に終わったが、随所で力強い当たりも見られた。春季大会が終わってからは低くて強いゴロを打てるように打撃練習に力を入れてきた。杉山主将は「ライナーの打球も増えた。やってきたことは間違いではなかった」と語った。
引退する3年生は部活動で得た経験を糧に次の進路に向けて取り組む。津田監督は「選手の人間性は歴代でダントツ」と太鼓判を押す。杉山主将は「冬は雪の中を走り込んで精神的にも成長できた。このメンバーで野球ができてよかった」と3年間を総括した。
―苫高専、乱打戦も粘れず
苫小牧高専が室蘭清水丘との乱打戦で敗れた。序盤逆転した場面もあったが、粘り切れなかった。捕手の菅谷主将(3年)は「思うような練習ができず不完全燃焼な気持ちもあるので、高専大会で悔しさを晴らしたい」と前向きに語った。
メンバー入りした18人のうち、3年生は3人のみ。菅谷主将が先発メンバーも決めるなど、チームの運営を一手に担い、やり遂げた。平野監督も「菅谷がつくり上げたチーム。練習もメニューを考えて自主的にやってくれた」と労をねぎらった。
2年生以下のメンバーは秋以降の大会に向けて経験を積んだ形だ。チーム唯一のマルチ安打を放った辻(2年)は「これから濃い練習を積んで、来年こそは1回戦突破を果たしたい」と力を込めた。