世界選手権へ調整加速 八戸代表候補合宿が終了 次回も再び八戸で

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年6月23日
実戦形式の練習で激しく競り合う候補選手=日本アイスホッケー連盟提供

 アイスホッケー女子日本代表・スマイルジャパン候補選手が参加した合宿は22日、フラット八戸(青森県八戸市)で全日程を終了した。2021世界選手権(8月20~31日、カナダ・カルガリー)に向けて紅白戦など実戦形式の練習を重ね、調整は最終段階に突入した。次回は7月に再び八戸で行われる予定だ。

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が北海道に発令されていたため、八戸で初めて女子代表の合宿が行われた。候補選手36人が参加。4月に世界選手権に向けた代表メンバーを発表していたが、カナダの開催地の感染状況を踏まえて大会日程が変更されたため、今回の合宿は再選考の意味合いが強い。

 飯塚祐司監督は「大幅な選手の入れ替えはないが、一度リセットして選考する」と話し、競争の活発化に期待を寄せる。「いいパフォーマンスをしている選手23人を選びたい」考えだ。

 合宿は前回までと比べ大所帯となった。FW大澤ちほ主将は「若手も体力やパワーを付けてきているので、練習の中で相乗効果を感じている」と話す。4月以来、約1カ月半のオフを挟んでの活動再開。初めの4日間は陸上トレーニングと基礎練習を集中的に行った。後半は紅白戦を4試合行うなど、実戦を想定したメニューをこなした。飯塚監督は「紅白戦ではパックを持っていない時の動きや味方へのサポート、ポジショニングといった細かい部分まで見る」と狙いを明かす。

 世界選手権ではベスト4に照準を合わせる。飯塚監督は「4強に食い込むためには得点力とパック支配率の向上が必要」と強調。「淡泊なシュートで終わるようなプレーは避けなければならない。パックを奪って保持する技術に加え、体の強さも高めていきたい」と話した。

 世界選手権は新型コロナの影響で当初の4月開催から日程を大きく変更した。来年は北京五輪も控えており、1シーズンで世界規模の大会が二つある異例の1年となる。大澤主将は「体力的には厳しいシーズンにはなるけど、2回チャンスがあるのはラッキーなことでもある」と前向きだ。「コミュニケーションを密にしてチームワークを高めて世界選手権に挑みたい」と抱負を語った。

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