白老町は、町が運行するバスの路線やダイヤを大幅に見直し、10月の改正を目指している。地域循環バス「元気号」については、予約制のデマンドバス「カムイ号」の運行エリアと重なる鉄北、社台両区域の路線を廃止し、鉄南線のみを走らせる。路線見直しはバス運行の効率化を図るためで、町は25日にかけて町内各所で住民説明会を開く。
改正案は、「元気号」を3台から2台へ減らし、路線の見直しで運行区域を大幅に縮小させる。現在の路線は五つあるが、原則、国道36号などを走る鉄南線のみを運行。「カムイ号」の運行エリアと重なる石山地区以西の鉄北区域や、社台区域の路線を廃止する。
路線見直しにより「元気号」の停留所は現行88カ所から37カ所へ半減する。
4台体制で4区域を走る「カムイ号」は運行区域を変えないが、「白老駅北口」の停留所を廃止。これにより停留所の数は現行12カ所から11カ所になる。
交流促進バス「ぐるぽん」は路線の一部区間を廃止し、「四季彩街道入口」「社台中央」「社台駅前」の3停留所を無くす。一方、町内の西側エリアの始終点となる停留所を「萩野」から「萩野公民館」に変え、運行ルートを延伸する。改正により、停留所は現行26カ所から24カ所に減る。
今回の改正案について町は「重複運行区域の解消など効率的なバス運行に向けた見直し」とし、「広域的に移動する利用者のために、各路線との接続性も向上させたい」と言う。改正に合わせ、バス利用の多い人の経済的負担を減らすため、定期券の発行も検討するとしている。
町は、公共施設9カ所を会場にした住民説明会を21日の北吉原本町生活館を皮切りにスタートし、25日にかけて開く。問い合わせは町政策推進課 電話0144(82)8213。