浦河警察署は12日、新型コロナウイルスワクチンの接種会場となった同町築地の勤労者体育センターで、特殊詐欺被害防止などの啓発活動を行った。コロナ禍で啓発機会が減る中、65歳以上の高齢者が訪れる集団接種会場の待機所で、テレビモニターに約15分の映像を配信。「『お金が戻る』は詐欺です」などと訴えた。
啓発では、給付金詐欺の手口や防止策などを紹介した4種類のチラシを会場の一角に置いたほか、テレビモニターで動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している道警公式チャンネルの動画5本(計15分)を配信し、クイズ形式などで架空の料金請求にだまされないように呼び掛けた。
同署の佐藤匡輝副署長は「どの地域でも、特殊詐欺のメールや電話で被害に遭う可能性がある。振り込んだり、相手にせず、まずは警察に相談を」とし、「新型コロナウイルスだけでなく詐欺からも高齢者を守れるように呼び掛けていきたい」と意気込む。
同様の啓発は19日と7月10日にも実施される。