道と札幌市などは10日、新型コロナウイルスの感染者を新たに182人確認し、11人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が150人を上回るのは2日連続。このうち62人の感染経路が不明。道内の死者は累計で1252人、感染者は延べ4万120人(実人数4万31人)と4万人を超えた。
死亡を確認したのは、道が居住地非公表の7人(80代男女2人、年代・性別非公表4人、年代非公表女性)、札幌市が4人(70代男女2人、80代男性、90代男性)。日別の死者数の2桁台は6日連続となった。
道は57人の感染を確認。内訳は、苫小牧市3人(30代女性と50代女性、性別非公表の10歳未満児)、白老町1人(10代男性)を含む胆振管内5人のほか、石狩管内24人、空知管内11人、十勝管内6人、渡島管内3人、釧路管内と札幌市居住各2人、後志、日高、上川、オホーツク4管内各1人。石狩管内の事業所でクラスターが発生し、従業員5人の陽性が判明。渡島管内知内町の知内中学校で教職員6人が感染し、クラスターとなった。既存クラスターでは、白老町の北海道栄高校で1人増の計6人に感染が拡大した。
札幌市は、114人(再陽性1人含む)の感染を確認。市内の幼稚園でクラスターが発生し、11人(園児9人、職員2人)の陽性が判明。グループホームでも8人(入居者5人、従業員3人)の感染が分かり、クラスターとなった。
函館市は5人、小樽、旭川両市は各3人の感染を確認した。
また、道と札幌、函館、小樽市は、変異株疑いの感染者を新たに157人確認したと発表。道内の変異株陽性者は確定済みを含め計8099人となり、8000人を超えた。
道内で治療を終えて回復したのは3万4094人。10日現在の患者数は前日から342人減少し4774人となり、重症は36人。9日時点の入院患者の病床利用数は、前日から22床減の1006床となっている。