道と札幌市などは9日、新型コロナウイルスの感染者を新たに179人確認し、16人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が150人を上回るのは3日ぶり。このうち72人の感染経路が不明。道内の死者は累計で1241人、感染者は延べ3万9938人(実人数3万9850人)となった。
死亡を確認したのは、札幌市が10人(50代女性、60代男性、70代男女4人、80代男女4人)、道が居住地非公表の4人(60代男性、70代男性、90代女性、年代非公表男性)、小樽市が1人(年代・性別非公表)、函館市が1人(年代・性別非公表)。日別の死者数の2桁台は5日連続。
道は45人の感染を確認。内訳は、苫小牧市3人(30代女性、40代男性、50代男性)、白老町1人(10代男性)、むかわ町1人(90代女性)を含む胆振管内6人のほか、空知管内12人、石狩管内11人、十勝管内8人、日高、渡島、釧路3管内各2人、後志、上川両管内各1人。白老町の北海道栄高校で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、生徒5人の陽性が判明。既存クラスターでは、むかわ町穂別地区の特別養護老人ホームで1人増の計48人、胆振管内の障害者支援施設で1人増の計65人に感染が拡大した。
札幌市は124人の感染を確認。クラスターは▽有料老人ホーム(入居者ら6人)▽コールセンター(従業員14人)▽市西区第1地域包括支援センター(職員5人)―の計3件発生した。
小樽市は5人、旭川市は3人、函館市は2人の感染を確認した。
また、道と函館、小樽市は、変異株疑いの感染者を新たに10人確認したと発表。道内の変異株陽性者は確定済みを含め計7942人となった。
道内で治療を終えて回復したのは3万3581人。9日現在の患者数は5116人で、重症は前日から3人減の36人。8日時点の入院患者の病床利用数は、前日から4床増の1028床となっている。