道と札幌市などは3日、新型コロナウイルスの感染者を新たに300人確認し、18人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が300人を上回るのは2日連続で、死者の2桁台は9日連続。道内の死者は累計で1156人、感染者は延べ3万8830人(実人数3万8745人)となった。
死亡を確認したのは、道が居住地非公表の9人(70代男性、80代女性2人、90代女性4人、年代非公表の男女2人)、札幌市が9人(50代男性、60代男性、70代男女4人、80代男性2人、90代女性)。新規感染者のうち91人の感染経路が不明となっている。
道は82人の感染を確認。内訳は、苫小牧市5人(10歳未満女児、20代男性3人、60代女性)、むかわ町7人(40代女性、70代男性、80代男女3人、90代男性、年代非公表女性)を含む胆振管内21人(室蘭市2人、登別市1人など)のほか、石狩管内20人、十勝管内15人、釧路、空知両管内各7人、後志、オホーツク両管内各3人、宗谷管内2人、日高、留萌、根室3管内と札幌市居住各1人。苫小牧市役所の総合政策部スポーツ都市推進課で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、20~50代の職員6人が感染。釧路市の鳥取西中学校でも教職員5人の陽性が判明し、クラスターとなった。既存クラスターでは、むかわ町穂別地区の特別養護老人ホームで9人増の計46人、胆振管内の障害者支援施設で2人増の計61人に拡大した。
札幌市は193人の感染を確認。人材サービス事業所でクラスターが発生し、従業員10人の陽性が判明。コールセンターでも11人の従業員の感染が分かり、クラスターとなった。
旭川市は14人、函館市は6人、小樽市は5人の感染を確認した。
また、道と札幌市などは、変異株疑いの感染者を新たに273人確認したと発表。道内の変異株陽性者は確定済みを含め計7512人となった。
道内で治療を終えて回復したのは3万1089人。3日現在の患者数は6585人で、重症は前日から5人減って46人。2日時点の入院患者の病床利用数は、前日から39床減の1020床となっている。