苫小牧市は1日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種枠(6月分)を、当初予定から1万件以上拡大した。市医師会の協力で各医療機関が受け入れ条件の撤廃や接種数の増加に取り組んだ。また、1日付で桜木町の桜木ファミリークリニックを接種医療機関に追加した。
市は市医師会と連携し、予約枠拡大の協力を各医療機関に求めてきた。接種医療機関は一つ増えて48医療機関になった。市も市民会館で行っている集団接種の1日当たり予約数を増やし、1カ月間の接種枠を1万件以上拡大した。
市によると、6月の接種枠は5月18日時点で3万300件だった。市は集団接種の件数を、同22日から1日当たり150件追加して450件に。各医療機関の協力と合わせ、今月1日時点で4万1000件まで拡大した。
市健康支援課は「早期にワクチン接種を受けたいという市民の声に応えられるよう、引き続き協力を求めていきたい」としている。
桜木ファミリークリニックは、内科に6カ月以上定期受診している人が対象で、電話予約のみ受け付ける。また、北栄町の苫小牧消化器外科と苫小牧東部脳神経外科は、これまでの受け入れ条件をなくし、定期受診していない人への接種も行う。予約は電話のみ。