アイスホッケー・アジアリーグのレッドイーグルス北海道が1日、苫小牧市表町の王子製紙室内練習場で今季最初の全体練習を行った。昨年度、王子イーグルスとして活躍した日本人選手23人をはじめ菅原宣宏監督らスタッフ陣、運営会社関係者も来場。クラブ化1年目のスタートを力強く切った。
今年3月まで行われた国内5チームによるジャパンカップ以来、約2カ月ぶりに再集結した選手たち。レッドの「R」、イーグルスの「E」を組み合わせたシンボルマークや、ワシの足先をモチーフにしたスピリットマークが中央に印刷された赤、黒各色の新チームTシャツをまとって参加した。
練習前に運営会社の竹俣一芳社長があいさつし、「皆さんはきょうからレッドイーグルスの一員になった。いろいろな目標を達成できるように頑張って」とエールを送った。
初回の練習は新たにトレーナーに就いた竹内修平氏主導の下、20メートルのインターバル走による体力測定のみを実施。3季目の指揮を執る菅原監督は「思っていた以上に各自オフの期間でしっかり準備してきた印象」と語った。
今季は元ひがし北海道クレインズの入倉大雅(24)、元栃木日光アイスバックスの彦坂優(26)両FWをそれぞれ獲得するなど、王子時代を含め7季ぶりにオール日本人で戦う構え。技術力や経験値が豊富な外国人選手がいない分、「若手など出場機会が少なかった選手にチャンスが増える。誰がレギュラーの座を奪うか。しっかり競走してほしい」と監督は期待する。
いまだ収束の見えない新型コロナウイルスの影響で日本、ロシア、韓国の3カ国間で行うアジアリーグ開催は、関係者によると9月を目指しているという。感染症情勢を考慮して年内の前半戦は国内チームのみが参加する方向性というが、「どんな形でも今季最初にある試合に向けて準備していくだけ」と監督。6月中は陸上での体力トレーニング、7月から氷上練習、8月下旬には国内チームとのプレシーズンマッチを予定している。