苫小牧市は1日、新型コロナウイルスのワクチンが余った場合の無駄をなくすため、キャンセル待ち登録事業を開始した。接種券を持っていてまだ予約をしていない市民が登録でき、電話に出ることや、指定された時間に接種場所へ行くことが可能なことが条件。登録は市のコールセンターで受け付け、来年2月28日まで実施する。
接種予定者が当日の体調不良や医師の判断で接種を見合わせるなど、急なキャンセルが出た場合に、余剰ワクチンを有効に活用するのが目的。集団接種は市が直接、医療機関での個別接種は委託を受けた市社会福祉協議会の「キャンセル待ちバンク」が、登録者にそれぞれ連絡する。登録した人は、集団接種か個別の医療機関か会場を選ぶことはできず、市は「ワクチン接種を確約するものではない」としている。
また、インターネットでの医療機関への予約は、7月分の予約を一部停止していたが、1日に再開した。
市内のワクチン接種状況は、医療従事者の約7500人が2回の接種を済ませ、一般高齢者向けは5月12日の接種開始から2週間で8411人が1回目の接種を終えている。65歳未満の市民への接種券配布は、6月中旬以降を予定している。
コールセンターの受け付けは午前9時から午後5時まで・土、日、祝日も受け付ける。電話番号は0144(82)9660。