政府が9都道府県に発令していた緊急事態宣言の6月20日までの延長を決めたことを受け、道は28日、対策本部会議を開いて新たな対策を決定し、鈴木直道知事が記者会見して発表した。道外から北海道を訪れることを検討している人たちに対して「来道を極力控える」よう呼び掛けるほか、特定措置区域(札幌市、小樽市、旭川市、石狩管内の10市町村)以外の全道の飲食店に対して「カラオケ設備の利用は行わない」ことを要請する。
6月以降も、胆振管内などの「措置区域」で飲食店に営業を午後8時まで、酒類提供を午後7時までとする時短要請を継続する。追加対策として「新千歳空港でモニタリング検査を実施できるよう国と連携して取り組む」と説明した。イベントも感染予防が徹底されない場合は、延期・中止の検討を要請する。
この他、6月13、14日に道内18市町で予定されていた東京五輪の聖火リレーについては▽道内の全行程でリレーを中止(各市町村のスタート・ゴール地点のイベントも中止)▽無観客の点火セレモニーのみを、13日の白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)、14日の札幌市北3条広場(アカプラ)で行う―と発表した。