道と札幌市などは25日、新型コロナウイルスの感染者を新たに459人確認し、9人が死亡したと発表した。日別の新規感染者が400人を上回るのは2日ぶり。同日は東京都(542人)を下回り、5日ぶりに全国最悪水準は脱却した。道内の死者は累計で1025人、感染者は延べ3万5406人(実人数3万5328人)となった。
死亡を確認したのは、札幌市が5人(70代男性と80代男女4人)、道が居住地非公表の4人(70代男性と80代男性、90代女性、年代非公表女性)。新規感染者のうち4割弱の173人の感染経路が不明。
道は127人の感染を確認。内訳は、苫小牧市2人(40代女性と50代男性)を含む胆振管内5人(室蘭市1人など)のほか、石狩管内61人(千歳市7人など)、オホーツク管内18人、空知管内12人、上川管内10人、十勝、日高(浦河町4人など)両管内各6人、留萌管内4人、根室管内2人、後志、渡島両管内と千葉県居住各1人。空知管内月形町の月形刑務所で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、受刑者ら5人の陽性が判明。石狩管内の認知症グループホームでも入居者ら12人の感染が分かり、クラスターとなった。既存クラスターでは、浦河第一中学校で2人増の計11人、浦河高校で1人増の計6人に感染が拡大した。
札幌市は276人の感染を確認。障害福祉サービス事業所と四つの医療機関で計5件のクラスターが発生した。函館市は6人、旭川市は38人、小樽市は12人の感染を確認した。
また、道などは、変異株疑いの感染者を新たに188人(うち札幌市143人)確認。札幌市は、いずれも英国型の2人の感染が確定したと発表。これで道内の変異株陽性者は国立感染症研究所などの解析で確定済みを含め、計5367人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万6792人。25日現在の患者数は前日から263人増の7589人となり、重症も一挙に12人増えて60人と過去最多を更新。24日時点の入院患者の病床利用数は1031床。宿泊療養施設への入所日調整中で自宅待機しているのは71人増の3619人。自宅・施設療養者は2248人となっている。