道と札幌市などは20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに681人確認され、9人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数としては13日の712人に次ぐ多さで、600人を上回るのは2日連続。感染経路を追えない人の割合も54・3%の370人を占め、市中での感染リスクが急速に高まっている。道内の死者は累計で973人、感染者は延べ3万2591人(実人数3万2516人)となった。
死亡を確認したのは、札幌市が8人(50代女性と60代女性、70代男性2人、80代男女2人、90代男女2人)、道が居住地非公表の1人(80代男性)。
道は226人の感染を確認。苫小牧市2人(50代男性と年代・性別非公表)を含む胆振管内27人(室蘭市6人、登別市4人など)のほか、石狩管内104人(千歳市と恵庭市各5人など)、十勝管内25人、上川管内17人、空知管内13人、釧路管内10人、日高管内8人(新ひだか町4人、浦河町2人など)、オホーツク管内6人、根室管内5人、後志管内4人、宗谷、渡島両管内各3人、札幌市居住1人。富良野市の飲食店「福寿司」で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、従業員8人の陽性が判明。既存クラスターでは、登別市のホテルで3人増の計9人に感染が拡大した。
札幌市は過去2番目に多い394人の感染を確認。軽症者を受け入れている宿泊療養施設「アパホテル&リゾート札幌」(南区)でクラスターが発生し、市職員2人を含む施設運営スタッフ計10人の感染が判明。老人福祉施設の入所者ら5人、市立本通小学校(白石区)の児童9人、医療機関の患者ら7人も感染し、クラスターとなった。
旭川市は31人、小樽市は27人、函館市は3人の感染を確認した。
また、道と小樽、旭川、函館市は変異株疑いの感染者を新たに96人確認したと発表。道内の変異株陽性者は確定済みを含め計4751人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万5370人。20日現在の患者数は前日から68人増の6248人となり、重症も3人増えて46人と過去最多を更新。19日時点の入院患者の病床利用数は、前日から42床増の961床。宿泊療養施設への入所日調整中は236人増えて3072人となり、3000人を突破。自宅・施設療養者も117人増の1739人となっている。