国の緊急事態宣言を受け、道は苫小牧市を含めた「措置区域」の大型集客施設に対し、営業時間短縮や酒類提供の自粛を検討するよう協力を呼び掛けている。市内柳町のイオンモール苫小牧は18日から専門店やフードコートの営業時間を午後8時までに短縮したが、同店を含め生活必需品を販売するスーパー(部門)は通常通りの営業を続けている。
イオンモール苫小牧は、専門店とフードコートの営業時間を午前9時から午後8時まで、レストラン街を午前11時から午後8時までとしたが、スーパーは通常通り1階午後11時まで、2階午後10時まで営業する。宣言期間中の31日までを予定しているが、時間や期間は店舗によって異なる場合がある。イオン北海道(札幌市)は「状況が変化した場合、ホームページなどで知らせる」という。
木場町のMEGA(メガ)ドン・キホーテ苫小牧店は、専門店を除くスーパーなどの営業時間を通常通り午前9時~翌午前0時としている。運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京)のコーポレートコミュニケーション本部広報室は「生活インフラを支えるため、時間は変えていない。テナントは個別に判断している」と説明する。
コープさっぽろ(札幌市)の苫小牧市内の店舗は、感染防止に配慮しながら食料品などスーパーの営業を通常通り続けている。広報部の担当者は「引き続き店舗、宅配ともに食の提供に万全を尽くす」と話す。
スーパー、フードDを運営する豊月(本部苫小牧市永福町)も通常通り営業しているが、店舗に設置された休憩所は閉じ、密を避けている。同社の担当者は「店によって1000平方メートルを超えるが、スーパーは生活に必要な施設と認識している」と話した。