道と札幌市などは18日、新型コロナウイルスの感染者を新たに533人確認し、8人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が500人を上回るのは、15日以来3日ぶり。このうち半数以上の294人の感染経路が不明。道内の死者は累計で952人、感染者は延べ3万1307人(実人数3万1233人)となった。
死亡を確認したのは、札幌市が7人(60代男性、80代男女4人、90代女性、100歳代女性)、道が居住地非公表の1人(年代・性別非公表)。
道は、115人の感染を確認。内訳は、胆振管内12人(室蘭市3人、登別市1人)のほか、石狩管内60人、上川管内16人、空知管内10人、釧路管内5人、後志管内4人、日高、オホーツク両管内各3人、十勝管内2人。新たなクラスター(感染者集団)が発生し、登別市のホテルで従業員6人、石狩管内の認定こども園で5人(園児3人、職員2人)、通所介護施設で8人(利用者4人、職員4人)、デイサービスセンターで10人(利用者7人、職員3人)の陽性が判明した。
札幌市は、過去2番目に多い377人の感染を確認。新たなクラスターが発生し、市内の障害福祉サービス事業所で利用者5人、認可保育施設で5人(職員3人、園児2人)、有料老人ホームで10人(入所者6人、従業員4人)、医療機関で7人(患者6人、職員1人)の陽性が判明した。
旭川市は22人、小樽市は11人、函館市は8人の感染を確認した。
また、道と札幌、旭川、函館、小樽市は、変異株疑いの感染者を新たに226人(うち札幌市132人)確認したと発表。これで道内の変異株陽性者は国立感染症研究所などの解析で確定済みを含め、計4458人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万4565人。18日現在の患者数は前日から309人増の5790人となり、重症も8人増えて42人に。17日時点の入院患者の病床利用数は4床減の953床。宿泊療養施設の入所日調整中による自宅待機は前日から112人増の2531人に上り、自宅・宿泊療養者も79人増の1580人。医療提供体制は危機的な状況が続いている。