道と札幌市などは14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに593人確認され、8人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数としては13日(712人)に次いで2番目の多さで、3日連続で500人を上回った。このうち6割強の373人の感染経路が不明で、市中感染も拡大している。16日からは道内全域で特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の対策が始まる。道では15日午後に対策本部会議を開き、具体的な「より強い措置」を決定する。
死亡を確認したのは、道が居住地非公表の2人(80代男性、年代・性別非公表)、札幌市が6人(60代男性、70代男性、80代男女3人、90代男性)。
道内の死者は累計で927人、感染者は延べ2万9345人(実人数2万9272人)となった。
道は203人の感染を確認。内訳は、苫小牧市9人(20代男女4人、30代男性、40代男性3人、60代男性)、白老町1人(20代女性)を含む胆振管内28人のほか、石狩管内80人(恵庭市18人、千歳市15人など)、十勝管内31人、空知管内18人、根室管内14人、上川管内8人、釧路管内6人、後志管内5人、日高管内4人(新ひだか町1人など)、留萌、宗谷、オホーツク3管内各2人、札幌市・東京都・愛知県居住各1人。富良野市の富良野高校で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、生徒5人の陽性が判明。十勝管内幕別町の札内さかえ保育所でも5人(職員4人、園児1人)が感染し、クラスターとなった。既存クラスターでは、岩見沢市の「成人式後の参加者による飲食を伴う会合」で1人増の計41人に感染が拡大した。
札幌市は346人、旭川市は23人、小樽市は16人、函館市は5人の感染を確認した。
また、道と旭川市、小樽市は道立衛生研究所の解析で変異株感染者を新たに23人(うち胆振管内6人)確定したと発表。全て英国型。さらに変異株疑いの感染者も最多の352人を確認(うち札幌市178人)。これで道内の変異株陽性者は確定済みを含め、計3568人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万3653人。14日現在の患者数は前日から438人増の4765人となり、重症も2人増えて31人。13日時点の入院患者の病床利用数は、前日から9床増の896床となっている。