胆振管内の新型コロナウイルスの新規感染者数の累計が12日、1016人となり、1000人を超えた。昨年12月に高齢者施設や医療施設などで5件のクラスター(感染者集団)が発生し、1カ月で329人と急拡大。今年1月に入ってもクラスター発生が相次いだ。その後、一時落ち着きを見せたが4月以降、再び増加傾向となり、ゴールデンウイーク(GW)明けの8日から毎日2桁の感染者が続いている。
管内で新型コロナの感染が初めて確認されたのは昨年2月。月別の感染者数は9月まで1桁で推移したが、10月36人、11月121人と増え、12月は329人で最多となった。今年は1月が252人、2月は24人まで減ったが、3月には初めて変異株の感染が確認され、4月は感染者82人のうち30人の変異株が確定している。5月の感染者数は12日までに110人と4カ月ぶりに100人を突破した。
クラスターは昨年10月が3件、11月5件、12月5件、今年1月5件、4月3件の計21件で、高齢者施設や医療施設、飲食店、個人宅での懇親会、事業所などで発生した。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、最多だった昨年12月21日が35・7人で、道が示す最も深刻な警戒ステージ5の25人を超えた。今月は9日時点で12・0人だが、GW明けから急激な上昇が見られ、胆振総合振興局は警戒を強めている。