道と札幌市などは11日、新型コロナウイルスの感染者が新たに421人確認され、5人が死亡したと発表した。9日の506人に次いで過去2番目の多さで、日別の新規感染者数が400人を上回るのは4日連続。このうち62・9%の265人の感染経路が不明で、市中感染が広がっている。道内の死者は累計で906人、感染者は延べ2万7511人(実人数2万7438人)となった。
死亡したのは、札幌市の5人(70代男女2人と80代男性2人、90代男性)。
道は、113人の感染を確認。内訳は、苫小牧市1人(20代男性会社員)を含む胆振管内17人のほか、石狩管内48人、空知管内15人、根室管内8人、十勝、上川両管内各5人、日高、後志、オホーツク3管内各3人、留萌、釧路両管内各2人、宗谷、桧山両管内各1人。新たなクラスター(感染者集団)が発生し、千歳市の北斗中学校で16人(生徒15人、教職員1人)、石狩管内の清掃関係の事業所で従業員7人の陽性が判明した。
札幌市は、280人(再陽性1人含む)の感染を確認。新たなクラスターが発生し、市内の認定こども園で5人(園児3人、職員2人)、有料老人ホームで8人(入居者5人、従業員3人)の感染が分かった。
旭川市は15人、小樽市は7人、函館市は6人の感染を確認した。
道などは、道立衛生研究所などの解析で変異株の感染者が新たに54人確定したと発表した。このうち4人が胆振管内。また、変異株疑いの感染者を新たに137人確認。これで道内の変異株陽性者は確定済みの358人を含め、計3067人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万3127人。11日現在の患者数は3478人となり、重症は26人。10日時点の入院患者の病床利用数は前日から26床増の918床となり、道が設定する「警戒ステージ」で最も深刻な「5」(900床)の基準を超えた。