道と札幌市などは10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに409人確認され、4人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数としては、9日の503人に次いで過去2番目の多さで、400人を上回るのは3日連続。道内の死者は累計で901人、感染者は延べ2万7090人(実人数2万7018人)となった。
新規感染者409人のうち、半数以上の222人が感染経路不明。死亡は札幌市の4人(70代男性と80代男女3人)。
道は、123人の感染を確認。内訳は、苫小牧市4人(10歳未満男児と20代女性、50代女性、年代非公表男性)、白老町3人(10歳未満女児と30代女性、50代男性)を含む胆振管内18人のほか、石狩管内41人、空知管内18人、釧路、根室両管内各10人、十勝管内8人、上川、宗谷、オホーツク、後志4管内各3人、東京都居住2人、日高、桧山両管内と小樽市居住、茨馬県居住各1人。
新たなクラスター(感染者集団)が発生し、江別市の大麻中学校で生徒5人、教職員1人の計6人の陽性が判明。釧路管内は2件発生し、友人宅会合で7人、知人宅会合で5人が感染。根室管内標津町の特別養護老人ホームでも、入所者ら5人と職員2人の計7人の陽性が判明した。
札幌市は、266人の感染を確認。新たなクラスターでは、札幌あすかぜ高校(手稲区)で生徒8人、通所介護事業所で利用者5人、従業員1人の計6人の感染が分かった。
小樽市は16人、函館市は3人、旭川市は1人の感染を確認した。
また、道と札幌市は、変異株疑いの感染者を過去最多の226人(うち札幌市185人)確認したと発表。道内の変異株陽性者は計2930人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万2928人。10日現在の患者数は前日から328人増の3261人となり、3000人台に入った。重症は24人。9日時点の入院患者の病床利用数は前日から104床増の892床となり、道が独自に定める「警戒ステージ」で最も深刻な「5」(900床)に迫り、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)の度合いが増している。