苫小牧市内の新型コロナウイルスワクチン接種の予約数が、7日午後3時までに約1万1000件となった。接種券を送付済みの75歳以上の高齢者の約4割。医療機関によっては6月末まで予約がいっぱいで、受け付けを中断しているところもある。市は「早めに接種を希望する場合は、集団接種の利用も検討してほしい」と呼び掛けている。
ある医療機関では、個別接種が始まる12日から来月11日までの1カ月間の予約枠が1週間で埋まり、「服用している薬はワクチン接種に影響がないか」などの問い合わせも寄せられるという。別の医療機関も平日は電話が鳴り続ける状況で、6月末まで予約枠は残りわずか。関係者は「次の接種券の発送までに何らかの対応策が必要と感じる」と語る。
市は、今年度中に75歳以上になる高齢者2万5698人に対する接種券の送付を完了。11日から、65~74歳の2万6558人への発送を始める。集団接種は15日から毎週土、日曜日、市内旭町の市民会館大ホールに接種会場を設ける。時間帯は実施日により異なるが、1時間当たり90人程度の接種を予定している。
また、ゴールデンウイーク(GW、4月29日から5月5日)期間中、市のコールセンターへの問い合わせは計1424件あり、このうちの1100件ほどが予約。ほかは▽(医療機関の)電話がつながらない▽2回目の接種はどうするのか▽接種券が届かない―などの相談が大半だった。
平日の4月30日は527件に上ったが、土、日曜日と祝日は最大でも今月1日の301件。市は土日祝日も利用できることを呼び掛けている。また、午前9時から2時間程度が混み合うため、「正午以降だと比較的スムーズに案内できる」と話している。
コールセンターの電話番号は0144(82)9660。