道と札幌市などは4月30日、新型コロナウイルスの感染者が新たに187人確認され、4人が死亡したと発表した。このうち75人の感染経路が不明。日別の新規感染者数が100人を上回るのは11日連続で、200人を下回るのは3日ぶり。道内の死者は累計で860人、感染者は延べ2万4170人(実人数2万4103人)となった。
死亡したのは、札幌市の4人(40代女性と50代男性2人、70代男性)。
道は、34人の感染を確認。内訳は、苫小牧市1人(年代・性別非公表)、安平町1人(20代男性自衛官)を含む胆振管内4人のほか、石狩管内17人(千歳市4人など)、渡島管内6人、上川、オホーツク両管内各2人、空知、後志、十勝3管内各1人。既存のクラスター(感染者集団)では、石狩市の石狩翔陽高校で1人増の計26人、石狩管内の友人宅の会合で3人増の計10人に感染が拡大した。
札幌市は、140人(再陽性1人含む)の感染を確認。市内の有料老人ホームで新たなクラスターが発生し、40~80代の5人(入居者3人、従業員2人)の陽性が判明。市立伏古北小学校(東区)でも8人(児童5人、教職員3人)の感染が分かり、クラスターと認定された。
旭川市は8人、小樽市は5人の感染を確認した。
また、道と札幌市は、変異株疑いの感染を新たに105人(うち札幌市92人)確認したと発表。これで道内の変異株陽性者は、国立感染症研究所などの解析で確定済みの253人を含め、計1704人となった。
道内で治療を終えて回復したのは2万1568人。30日現在の患者数は前日から116人増えて1742人となり、重症は22人。29日時点の入院患者の病床利用数は、前日から8床減の627床。自宅・施設療養者は24人増の179人、宿泊療養施設の入所日調整中は62人増の290人に上り、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が続いている。