苫小牧市医師会は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備えて昨年11月開設した「苫小牧発熱検査センター」「小児発熱検査センター」を3月末で閉所した。インフルエンザの流行期が過ぎたためで、4月から従来の「苫小牧PCR検査センター」で対応している。沖一郎会長は「両感染症の迅速な検査を遂行し、医療機関の負担も軽減できた」と話す。
閉所した両センターは、PCR検査体制を強化し、両感染症の検査を集約するため、昨年11月2日に開設。医療機関などへの電話で検査が必要と判断された患者について、予約制で検査を行ってきた。
発熱検査センターの検査件数は、初月336件(検査は平日、1日平均17・68件)。コロナ感染拡大により検査数がピークだった今年1月は430件(同18・55件)。検査を50件以上実施した日もあった。3月末までの5カ月間で1379件(同13・65人)。インフルエンザ感染は確認されなかった。
今月から従来のPCR検査センターで対応しているが、態勢は強化したまま維持し、患者が相談、受診、判定する手順は従来通り。5日までの平日3日間で28件を実施。今後は感染が拡大した場合も原則、同センターで検査を継続する。