あと1勝 優勝へ闘志 FW三田村康平「活躍することが使命」

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年3月19日
苫小牧開催された昨年12月の対ひがし北海道戦で得点した三田村(左)とアシストのレデンバック

 アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスは20、21両日、東京都西東京市のダイドードリンコアイスアリーナでジャパンカップ対栃木日光アイスバックスとの連戦に臨む。新型コロナウイルスによる政府の緊急事態宣言再延長で一時開催が危ぶまれたが、約1カ月ぶりに実戦の機会が到来した。今季、抜群の攻撃力を誇るチームの主力セットに名を連ねるFW三田村康平(29)=帯広市出身=は「ファンの皆さんの前で活躍することが自分たちの使命」と意気込みを語った。

 勝率によって順位決定されるジャパンカップの優勝まであと1勝に迫る王子。2月下旬に青森県開催された東北フリーブレイズとのアウェー戦後は、本拠地白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で根気よく調整を進めてきた。

 今月中旬に試合開催決定の知らせを聞いた際、「メンバー全員はもちろん、特にGKのドリュー(・マッキンタイア)が『やったー』と叫んで喜んでいたのが印象的だった」と三田村。日々の練習にもより緊張感が出てきたという。

 自身はジャパンカップ20試合を終え7ゴール6アシスト。2019~20シーズンのアジアリーグレギュラーリーグ33試合で記録した得点、アシスト数にすでに並んだ。「コロナで不安定なシーズンではあるけど、いつ試合があってもいいようにしっかり準備できている」と胸を張る。

 また、昨季からFWラインを組むCFレデンバック・タイラー(36)の存在も大きい。競技の本場カナダ出身の頼もしい先達に「ホッケーセンスが高くて、常にいいパスをくれる」と敬意を示す。日ごろから積極的にアドバイスを請うのはもちろん、試合中は滞氷1シフトごとに「ポジション取りなどの確認はよくする。分かりやすく伝えてくれるので、成長につながっている」と充実感を口にする。

 アイスホッケーを始めて間もない小学校低学年のとき、帯広市内で王子の試合を初めて観戦し、「ダントツに強い」との思いを抱き、赤の軍団に憧れ続けて2010年に入部した。4月のクラブチーム化により、王子のユニホームで戦うことができるのもあと4試合。「素晴らしいOBの方々が築き上げてきた歴史に恥じないように優勝で終わりたい」。不退転の決意を語った。

 王子―横浜 前売り券販売中

 27、28日 大人1500円、小中高500円

 苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナで27、28両日に行われるアイスホッケーアジアリーグ・ジャパンカップの王子対横浜の前売り観戦券が、25日までセブンチケットで販売されている。

 2試合とも午後3時に試合開始。全席指定で大学生以上は税込み1500円、高校生以下は同500円。別途手数料110円が必要となる。未就学児は無料だが、座席使用の場合は税込み500円が掛かる。

 来場者は新型コロナウイルス感染拡大防止のためマスク着用のほか、体温37・5度以上の場合は入場不可。問い合わせは苫小牧アイスホッケー連盟 電話0144(34)7601。または王子イーグルス 電話0144(32)0176。

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