アジアリーグアイスホッケージャパンオフィスは12日、新型コロナウイルスによる政府の緊急事態宣言下にある東京都西東京市で20、21両日に開催予定の王子―栃木日光5、6回戦について、感染症予防を徹底して行うことを発表した。同じく横浜市開催の横浜―ひがし北海道5、6回戦は、ひがし北海道側の辞退により中止となり、2戦とも横浜の不戦勝が決まった。
同事務局はこれまで緊急事態宣言下の地域、または拠点チームが関わる試合については中止の判断を下してきた。宣言延長を受けて再協議し、新型コロナ感染者数の減少や他競技の開催動向を踏まえて実施の方向に切り替えた。予防対策として参加選手、審判へのPCR検査などを実施するという。
ジャパンカップで首位を独走する王子は優勝まであと1勝。27、28両日には本拠地苫小牧で横浜との連戦を控えている。2位の栃木日光は逆転優勝に向け1敗も許されない状況だ。
3位のひがし北海道は、拠点とする釧路、十勝管内で感染症が再びまん延していることなどを挙げ、「医療従事者の方々が懸命に治療に当たっている。宣言対象地域への移動自粛が求められている中、遠征後に無症状でウイルスを持ち込む危険性を排除できない」と辞退の経緯をコメントしている。