苫小牧の小学アイスホッケーで女子GKが奮闘中だ。レッドスターズの新谷百々羽(泉野小3年)とBLUEサンダーズの山田彩矢(ウトナイ小4年)は白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧=で開かれた第48回日ア連会長杯兼道ア連会長杯争奪道南地区新人大会(7日まで)でそれぞれのチーム唯一のゴールテンダーとして最後のとりでを守った。
新谷は約1年前にDFからGKに転向した。「(先輩のGKが)素早い動きでセーブしているところを見て面白そうだと思った」と動機を語る。
新人戦では1回戦の苫小牧Westアイスキング戦敗れたが、敗戦から学んだことも多かったようで「もっと速く横移動できるようになりたい」と意欲的だ。
「プレーヤーへの声掛けもできるようになって、1試合を無失点で抑えられるゴーリーを目指す」と意気込んでいる。
山田は新人戦全3試合にフル出場して5失点と優勝に大きく貢献した。「前に出てセーブできた」と手応えを語る。
会社員の父康弘さん(49)が市内の社会人チームでGKとしてプレーしている姿に憧れを抱き、2年時からGKを務めている。「楽しそうにプレーする父の姿を見て自分もやってみたくなった」と話す。
前に出てシュートを阻むセービングは康弘さんの指導のたまもの。「プレーヤーへの声掛けもできるようになってきた」と元気いっぱいだ。
憧れの選手は過去2度の五輪に出場したスマイルジャパンの中心的GKとして名をはせる藤本那菜。速くて正確なセーブに心引かれていて「あんなプレーができるようになって6年生になったら選抜チームに選ばれるくらい上達したい」と抱負を語った。