第40回全日本女子アイスホッケー選手権大会(日本アイスホッケー連盟主催)第2日は12日、札幌市月寒体育館で予選トーナメント1位決定戦が行われ、Aプールはトヨタシグナスが道路建設ペリグリンに2―1で競り勝った。BプールはSEIBUプリンセスラビッツがDaishinを4―3でかわした。
予選トーナメントの結果、第3日の13日から始まる上位陣の決勝トーナメントはAプール1位のトヨタとBプール2位のDaishin、Bプール1位のSEIBUとAプール2位の道路建設の組み合わせで準決勝が行われる。
◇予選トーナメント
【Aプール】
▽1位決定戦
トヨタシグナス2―1道路建設ペリグリン
▽得点者【ト】瀧本(石田、桜井芽)伊藤小(志賀紅、獅子内)【道】高(米山)▽GK【ト】所【道】増原
▽3位決定戦
VORTEX札幌アイスホッケークラブ4―1高須クリニック御影グレッズ
【Bプール】
▽1位決定戦
SEIBUプリンセスラビッツ4―3Daishin
▽3位決定戦
帯広クレインズレディース2―0釧路ベアーズ
道路建設ペリグリン・寺尾幸也監督 連係よりも単独のプレーが目立ち、それをトヨタの守りに封じられた。決勝トーナメントではペリグリンらしいホッケーを見せたい。
―攻守光るトヨタ
トヨタシグナスが道路建設ペリグリンを1点差で振り切って予選Aプール1位となった。公式戦の苫小牧勢対決でライバルに勝利するのは昨年9月の河渕杯争奪第19回レディースカップ(帯広市)決勝で3―2で破って以来。藤本主将は「ゴールへの積極性やシュートの精度向上といった今シーズン取り組んだことが実った試合だった」と手応えを語った。
先制点は第1ピリオド18分にFW瀧本がGKの足下を擦り抜けるシュートで決めた。「チームに勢いを与える先制点を自分が決めることができた」と満足そうに語った。第2ピリオド6分にFW伊藤小が追加し、一時は2点差とした。
道路建設の猛チャージを1点に抑える守備も光った。同ピリオド残り2分で2人少ないキルプレーのピンチがあったが、懸命に切り抜けた。DF志賀葵は「とにかくがむしゃらに守った」と激闘を振り返った。
13日からは初栄冠を懸けた決勝トーナメントが始まる。今監督は「この一戦でできたプレーをあす以降も続けて、優勝を目指す」と抱負を語った。