アイスホッケーの第40回全日本女子選手権大会は11日、札幌市月寒体育館で開幕する。14日まで4日間の戦い。苫小牧から出場する道路建設ペリグリンは今季の日本リーグ初制覇に続く2連覇で通算20回目の優勝を目指し、トヨタシグナスは初栄冠に狙いを定める。
日本アイスホッケー連盟主催。北海道アイスホッケー連盟主管。
昨年3月の第39回大会は新型コロナウイルスの影響で中止された。2019年3月開催の第38回大会Aの上位7チームとB優勝のVORTEX札幌アイスホッケークラブを含む計8チームが出場する。
道路建設は2月下旬に帯広市で開かれた女子日本アイスホッケーリーグ(通称・スマイルリーグ)で初優勝と勢いがある。リンク全面でマークを外さない徹底した守備とゴール回りの堅固さを強みとしたが、接戦の要所ではさらに効果的な得点を決めたい。
トヨタは第38回大会で5位。中止の昨年を除くと6大会ぶりになる決勝進出を目指す。予選トーナメント決勝では道路建設との当地勢対戦も予想される。得意の速攻パターンに持ち込むためパスの高精度実現が上位進撃のカギ。
2年前の大会で栄冠をつかんだ道路建設に1―3で敗れたSEIBUプリンセスラビッツ(東京)は攻守の選手層が厚く、雪辱と同時の13度目栄冠を狙う。頂点がまだないDaishin(釧路)も持ち前の粘りを発揮すると侮り難くなる。
試合方式は第2日までにA、B各プールの予選トーナメント=組み合わせは別表=を実施。残り2日間で各プール予選1、2位の4チームによる決勝トーナメントと同じく3、4位の4チームによる順位決定トーナメントを繰り広げる。
今回は新型コロナウイルスの影響で第38回大会当時までのグループ別A、B大会方式から規模を縮小。新型コロナウイルス感染防止対策として選手や家族、大会関係者以外の入場を制限している。