栄冠競う激闘、あす開幕―道路建設、トヨタが挑む【女子IH・スマイルリーグファイナルトーナメント】

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年2月25日
状況別の対人練習に取り組むペリグリンの選手=22日、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ
状況別の対人練習に取り組むペリグリンの選手=22日、ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ
試合形式で攻守の連係を確認したシグナスの練習=23日、ときわスケートセンター
試合形式で攻守の連係を確認したシグナスの練習=23日、ときわスケートセンター

 第9回女子日本アイスホッケーリーグ(通称・スマイルリーグ)ファイナルトーナメントは26日、帯広の森アイスアリーナで開幕する。全国から9チームが出場し、28日まで3日間の戦いで栄冠を競う。苫小牧からは2次リーグ1位の道路建設ペリグリンと同3位のトヨタシグナスが初優勝を目指して挑む。

 スマイルリーグは今季2020年の10月に1次リーグ、11月に2次リーグを展開。Aプール4チームがリーグ戦、Bプール5チームがトーナメント戦を展開した。ファイナルトーナメントはA、Bプールの9チームが各プール2次リーグの順位に基づく組み合わせでトーナメント戦を繰り広げる。

 道路建設は1次リーグAプール1勝2敗で3位となったが、2次リーグは巻き返して2勝1敗の首位に立った。2次リーグは3試合9失点。失点を減らすテーマを持っていてDF水橋優花主将は「シュートまでに持ち込ませないよう早めのチェックを徹底したい」と堅守を果たす構えだ。

 一人少ないキルプレーでの失点も抑えるべく練習に注力。男子指導スタッフらが相手役となり、寺尾幸也監督は「手の内が分からない選手を相手にすることで新しい視点が生まれているのでは」と話す。

 第8回までのスマイルリーグ栄冠は首都チームのSEIBUプリンセスラビッツが手中に収めた。決勝での対決を期す水橋主将は「チームの結束は最高の状態なので、気持ちを一つにして一つ一つ戦っていきたい」と意気込む。

 トヨタは1次リーグBプールから出発し、2次リーグはAプールへ昇格した。

 Aプール2次リーグではDaishinに6―0で快勝したが、優勝候補のSEIBUに1―4、道路建設に3―5で敗れて3位。2敗の試合では計4得点に抑えられたが、改善の兆しは見えてきた。

 シュート練習では枠を捉えて強く打つことを全員で意識。今隆之監督は「外してもリバウンドを狙うことでチャンスを増やせれば」と話す。FW藤本もえこ主将も「ゴールが見えたら打っていく積極性はチーム全体で高まっている」と手応えを語る。

 2回戦の帯広クレインズレディース戦を突破すると準決勝ではSEIBUとの対戦が見込まれる。SEIBU9連覇阻止へチームの士気は高い。今監督は「少ないチャンスで決め切って競ってでも勝利したい」と気を引き締める。

 スマイルリーグの後には今季最終盤のヤマ場、全日本選手権大会(札幌市)が3月に控える。藤本主将は「スマイルリーグでいい結果を残して、全日本に向けて勢いに乗っていきたい」と抱負を語った。

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