初優勝へ「自分の役割果たす」 ―道路建設ペリグリン リーグ通算100ポイント達成の米山知奈「攻守主軸」

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年2月24日
リーグ通算100ポイントの大台に達した道路建設ペリグリンのFW米山
リーグ通算100ポイントの大台に達した道路建設ペリグリンのFW米山
巧みなスケーティングでパックを進める=昨年11月の2次リーグ、白鳥王子アイスアリーナ
巧みなスケーティングでパックを進める=昨年11月の2次リーグ、白鳥王子アイスアリーナ

 第9回女子日本アイスホッケーリーグ(通称・スマイルリーグ)の2次リーグで通算100ポイントを達成した道路建設ペリグリンのFW米山知奈(ダイナックス)は26日に開幕する同リーグのファイナルトーナメント(帯広市)でチーム初の栄冠を手にしようと全力投球する意気込みだ。「優勝のために自分の役割を果たしたい」と抱負を語る。

 米山は苫小牧出身の29歳。ペリグリンの中心的なFW選手としてプレーし、日本代表としても攻撃陣主力として2014年のソチ、18年の平昌の五輪に出場。新型コロナウイルス感染の世界的拡大に伴い、20年から海外遠征の機会は一切途絶えたままだが、日本の出場が既決している22年北京五輪に向けた白鳥王子アイスアリーナでの今季代表合宿にも実施のたびに参加してきた。

 女子トップリーグとして昨季まで8回行われた日本リーグの通算ポイントは98だった。今季は釧路などで10月スタートの1次リーグAプールの1戦目、釧路ベアーズ戦で1アシストをマーク。続く2試合ではゴールやアシストを挙げられずに足踏みしていた。

 11月の2次リーグは苫小牧であり、初戦の相手はSEIBUプリンセスラビッツ。1次リーグ時点で100ポイントを達成した当地出身の代表ベテランでSEIBU所属の久保英恵にリーグ第1号記念盾贈呈のセレモニーが行われて始まった試合の8分すぎにゴール前を強襲。得点に成功して大台到達第2号の選手となった。

 100ポイントを達成した米山は「数字に強いこだわりはなかったけれど、1次リーグから心のどこかで意識していた」と振り返る。「やっと決めることができて、少しほっとしました」と率直に語った。

 第1回大会から積み重ねたポイント数は得点場面に近づく状況判断能力のたまもの。寺尾監督は「点が取れてアシストもできるオールラウンダー。調子を落とすことも少ない選手」と太鼓判を押す。

 長年にわたり、代表一員として世界の強豪と渡り合ってきた米山は「攻守でハードワークできることが自分の武器」と自覚する。得点に関しての向上心は尽きず、シュート速度を極力高めるトレーニングに励む。「ゴール前で時間がない場面でのクイックや不利な体勢からのシュートにはまだ改善の余地がある」と研究心旺盛だ。

 26日に帯広市で開幕するファイナルはトーナメント戦のプレーオフ。ペリグリン一員として女子日本リーグ初優勝を目指す気持ちは揺るぎない。米山は「守りでもしっかり貢献しながらゴールに絡むプレーを見せたい」と語った。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー