アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップで首位を走る王子イーグルスは13、14両日、本拠地白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=に東北フリーブレイズを迎えて約2カ月ぶりのホーム2連戦を行う。新型コロナウイルスの影響により相次いで試合が中止、または延期される難しいシーズンの中、王子在籍19年目のFW百目木政人(37)は「いつ試合があってもいいように、日々の練習から意識してやってきた。準備はできている」と頼もしく語った。
王子は今年1月中旬に釧路市で、ひがし北海道クレインズと連戦後、政府の緊急事態宣言に伴い、他チームとの関係分4試合が中止となった。未曽有の感染症情勢に翻弄(ほんろう)される日々が続いたが、昨年度アジアリーグで前人未踏の通算600試合出場を達成した大ベテランは至って冷静だ。「日々の練習をやらせてもらえてること自体が幸せなこと」と百目木。リーグ再開を信じ、調整を怠ることはなかった。
ジャパンカップでは現在16試合にフル出場して6ゴール5アシスト。34試合で3ゴール6アシストだった昨年度のアジアリーグレギュラーリーグの成績をすでに上回る活躍を見せている。年齢を重ねても激しいルーズパック争いに加わり、シュートブロックもいとわない果敢さだ。「チームにとって必要なプレー。他がやるから自分はしなくていいことにはならない」とりりしい。
後輩たちの成長もひしひしと感じている。特に最近は「ゴールに向かっていく姿勢がより出てきた」と手応えを口にする百目木は、「ファンや試合開催に尽力してくださる関係者への一番の恩返しは勝つこと。自分たちのホッケーができれば必ず勝てる。期待してください」。にこりと笑った。