道などは9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認され、2人が死亡したと発表した。このうち12人の感染経路が不明。日別の新規感染者が50人を下回るのは、昨年10月27日(27人)以来105日ぶり。道内の死者は累計で627人、感染者は延べ1万8171人(実人数1万8126人)となった。
死亡を確認したのは、札幌市が1人(70代女性)、函館市が1人(年代・性別非公表)。
道は、12人の感染を確認。内訳は、石狩管内4人(千歳、恵庭市各1人など)、後志、上川両管内各3人、渡島、十勝両管内各1人。胆振管内の新規感染者は4日ぶりにゼロとなった。
既存のクラスター(感染者集団)では、江別市の介護老人福祉施設「夢あかり」で1人増の計26人、後志管内余市町の養護老人ホーム「かるな和順」で2人増の計8人と感染が拡大した。
札幌市は、22人の感染を確認。ススキノ地区の接待を伴う飲食店で新たなクラスターが発生し、5人(20~60代の従業員)の陽性が判明した。
函館市は、4人の感染を確認。既存のクラスターでは、函館少年刑務所で2人増の計22人となった。
小樽市は、2人の感染を確認。クラスターが形成されている小樽協会病院で1人増の計56人に拡大した。
旭川市は、1人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1万6496人。9日現在の患者数は1048人で、重症は前日から2人増えて11人。8日時点の入院患者の病床利用数は、前日から12床減の536床となった。
直近1週間(3~9日)の新規感染者数は545人(人口10万人当たり10・3人)となり、道が国に緊急事態宣言を要請する基準(1327人、10万人当たり25人)を大きく下回っている。