苫小牧市は1月30日、パラアイスホッケー教室を新ときわスケートセンターで開いた。児童から一般まで24人の参加者がパスやシュートを体験し、競技の難しさや奥深さに触れた。
今回で3回目の教室は競技普及などを目的に2017年から行っており、昨年は新型コロナウイルスの影響を考慮して中止していた。
パラリンピックのバンクーバー大会で銀メダルに輝き、日本選手団主将として平昌大会にも出場した苫小牧出身の須藤悟さん(50)をはじめとした北海道ベアーズメンバーらが技術指導の講師を務めた。
参加者は座ったまま滑走するための「スレッジ」を装着。2本の専用スティックを両手に持ち、先端のとがった「ピック」を氷に突き立てて滑走した。パスやシュートなど基本動作に慣れた後は、2チームに分かれてミニゲームも楽しんだ。
初めてパラアイスホッケーを体験した双葉町の公務員、近藤優さん(26)は「腕の力だけで氷の上を進むのは大変だったけれど、こいだ分だけ進むのは楽しかった」と話していた。須藤主将は「イメージ以上に大変なスポーツだということを知ってもらう機会。競技の普及や盛り上がりにつながれば」と語った。