闘志燃やす同期コンビ「芳賀陽介」と「橋場亮」―王子 あすから釧路、ひがし北海道と激突

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2021年1月15日
対栃木日光戦でチームメートと得点を喜ぶ芳賀(左から2人目)=2020年11月1日、白鳥王子アイスアリーナ
対栃木日光戦でチームメートと得点を喜ぶ芳賀(左から2人目)=2020年11月1日、白鳥王子アイスアリーナ
対横浜戦で先制点を奪いスティックを掲げる橋場=同11月15日、札幌月寒体育館
対横浜戦で先制点を奪いスティックを掲げる橋場=同11月15日、札幌月寒体育館

  アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスは16、17両日、釧路市でひがし北海道クレインズとのジャパンカップ2連戦を迎える。厳しい戦いが予想されるシーズン後半戦に向けたセット刷新で調子を上げてきたDFコンビが同期入団の芳賀陽介と橋場亮。菅原宣宏監督が「縁の下の力持ち」と期待する守備陣最古参の2人が闘志を燃やしている。

   芳賀は釧路工業高―東洋大、橋場は駒大苫小牧高―早稲田大をそれぞれ経て2009年に王子の一員となった。共に34歳でルーキーイヤーから主力DFとして活躍し、2011~12シーズンのアジアリーグ制覇のほか、3度の全日本選手権優勝も経験してきた。

   今季前半戦は芳賀が山田虎太朗、橋場は今勇輔、あるいはハリデー慈英といった若手を相棒としたが、菅原監督に両人の「経験値を生かした堅い守り」が再評価され、昨年12月の全日本選手権からタッグを組むことになった。現在はFW百目木政人、大澤勇斗、越後智哉と第4セットを形成している。

   「気を使うことなく楽しくホッケーができている」と笑顔を見せるのは芳賀。下位セットとして不用意な失点を抑えることを第1目標に掲げるが、チーム内の紅白戦では主力セットとのバトルでも「ゴールして勝利で終わることが多い」と攻撃面にも自信をのぞかせる。

   一方の橋場は「今まで芳賀と組んだことはほとんどないけれど、彼のやりたいことは自然と分かる。よく声も掛けてくれるので安心してプレーできる」と信頼感をにじませる。芳賀と同様に第4セットの勢いは肌で感じていて、今年最初のクレインズ戦から「しっかり自分たちの役割を果たしていきたい」と意気込む。

   12日にジャパンカップ8試合の中止が決まり、30、31両日のホームでの対栃木日光アイスバックス連戦も中止となるなど、アイスホッケー界にも新型コロナウイルス感染の広がりが影を落とす。それでも芳賀は「常にできることを精いっぱいやって、ファンの方々が少しでも元気になってもらえたら」と前を向き、橋場は「試合がいつできなくなるか分からない。一試合一試合楽しみながら頑張りたい」と語った。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。