リンク完成、練習に汗―苫東高IH部 新体制スタート

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  • 2021年1月7日
学校リンクで練習に励む選手たち=6日、苫東高

 苫小牧東高校=市清水町=の校舎北側にある屋外スケートリンクに今年も氷が張り、同校アイスホッケー部が技量向上に汗を流している。新型コロナウイルスの影響で全国高校総体出場の夢が東胆振勢で唯一絶たれ1、2年生わずか8人で新体制のスタートを切ったが、斉藤愁馬主将(2年)は「選手一人ひとりが強い責任感を持ちながら、いい練習ができている」と自信をのぞかせた。

 今季のリンクは作り手が代わった。2007年から13年同校アイスホッケー部を率いた父正靖さんからバトンを受け継ぐ形で昨年春に母校へ赴任した教諭の田中渓也監督が、同12月中旬から整氷作業に取り組んできた。底に踏み固める雪がないまま水のみを凍らせ続け、寒波が続いた影響もあって1週間ほどで完成。「気温も低かったので思ったより楽にできた。ただ父には『こんないい年はもうない』と言われました」とはにかむ。

 道内の新型コロナ感染拡大により、昨年12月に札幌開催を予定していた高校総体の道予選が中止に。同10月に苫小牧市内開催された南大会で最下位だった苫東は不本意な形で全国進出を逃した。新チームはGKを除いたプレーヤーが6人と厳しい台所事情。それでも「高校総体に出られない分、早めに新人戦の準備ができる。FW、DF関係なく、誰がどのポジションもこなせるように技量向上を図っている」と監督。冬休み期間中は学校リンクで午前、午後の2部練習を取り入れ、少人数でも60分間の試合を走り切る体力づくりにも励んでいる。

 斉藤主将は「少ない人数でもチームの土台をしっかりつくって、4月に新入生が入ったときに他校よりも早く一丸になれるようにしたい」と話す。自身は1年生から主力DFとして守備面を支えてきた。「仲間に安心感を与えられるような選手になりたい」と意気込んでいた。

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