アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスで主将2季目を務めているDF山下敬史(33)がインタビューに応じた。新型コロナウイルスの影響で26、27両日に本拠地白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で予定されていたジャパンカップ対東北戦こそ中止になったが、チームは同カップ14試合を終えて11勝3敗の首位。感染症と向き合いながら過ごしたシーズン前半戦について尋ねた。(北畠授)
―コロナ禍の2020年を振り返って。
最初はアイスホッケーが本当にできるのか、どこに照準を合わせて体づくりやモチベーションを持っていけばいいのかとても不安だった。それでも多くの関係者のおかげでシーズン開幕がかなってからは、自分たちの成長した姿を披露していくだけだった。
―ジャパンカップでは首位を独走している。
チームとしてやりたいことが、試合を重ねるごとにできている。特に攻撃面は1試合平均5・3得点とすごく成長していて、若い選手たちも昨年よりスキルアップしてチームを引っ張ってくれているのは大きい。
―ただ、12月の全日本選手権は2年連続の3位に終わった。
一発勝負の難しさを感じた。優勝に向けて全員気持ちは入っていたが、そこが裏目に出て空回りしてしまった。ジャパンカップと同じような戦い方ができなかった。
―新型コロナの影響で年内最終戦がなくなった。
試合を楽しみにしていたファンの方々はたくさんいたと思う。仕方のないことだが、自分自身もとても残念だった。年明けにジャパンカップが再開できるように、自分たちも気を付けながら過ごしたい。
―21年はどんな年にしたいか。
まだまだ成長できることはたくさんある。今も攻守の連係の仕方など、自分たちの持ち味をより発揮できるように試行錯誤を続けている。菅原宣宏監督らスタッフ陣の意図を選手たちがしっかり酌んで成長していけば、さらにいいチームになれるはず。
―ファンへの思い。
コロナ禍で大変な中、毎回会場に足を運んでいただいている。その方たちのためにも毎試合勝利を届けて、うれしい気持ちで帰ってもらえるように頑張っていきたい。