道などは26、27の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに246人(26日161人、27日85人)確認されたと発表した。このうち65人の感染経路を追えていない。道内の2日間の死者数は計7人で累計で434人、感染者は延べ1万2961人(実人数1万2926人)となった。
道は26日、37人の感染を発表した。内訳は胆振管内7人のほか、十勝管内18人、石狩管内9人、空知管内3人となっている。
苫小牧市内の認知症グループホームで同日までに40~90代の8人(施設入所者5人、職員3人)が感染。道は同日、胆振管内13例目のクラスターに認定した。
施設によると、濃厚接触者に認定されなかった入所者、職員も全員、保健所によるPCR検査を実施。同日までに陰性が確認されたという。
既存のクラスター(感染者集団)では、江別市の特別養護老人ホーム「ひだまり大麻」で1人増の計47人、十勝管内音更町の帯広徳洲会病院で1人増の計30人に感染が拡大した。
27日も道は29人の感染を発表した。内訳は胆振管内14人のほか、十勝管内7人、石狩管内3人、上川管内2人、空知、渡島両管内各1人、京都府居住1人。既存のクラスターでは、洞爺湖町の洞爺温泉病院で新たに10人の陽性が判明し、計101人と3桁台となった。
札幌市は26日、96人の感染を確認した。新たなクラスターは2件発生。市内のスポーツ教室で41人(10歳未満~40代の生徒35人、指導者6人)の陽性が判明した他、ススキノ地区の接待を伴う飲食店でも6人(20~30代の従業員)が感染し、クラスターとなった。
同市は27日も52人の感染を確認。市内の二つの医療機関で新たなクラスターが発生し、それぞれ10人(40~80代の患者9人、職員1人)、5人(40~90代の患者3人、職員2人)の感染が明らかになった。
旭川市は26日に20人、27日は1人の感染を発表。国内最大のクラスターとなる旭川厚生病院では新たに看護師2人が感染し、計303人となった。重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも14人増の計164人に感染が拡大した。
函館市は26日に6人、27日2人の感染を確認。小樽市は26日2人、27日1人の感染を発表した。
死者は、26日に道で4人(居住地非公表の80~90代女性3人と年代非公表女性)、27日は道で3人(居住地非公表の80~90代女性)、札幌市で3人(70~90代男性)、旭川市で1人(年代・性別非公表)を確認した。
道内の27日現在の患者数は1621人で、重症は25人。26日時点の入院患者の病床利用数は814床となっている。