道などは19、20の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに267人(19日132人、20日135人)確認され、15人(19日10人、20日5人)が死亡したと発表した。このうち64人(19日34人、20日30人)の感染経路が不明。道内の死者は累計で386人、感染者は延べ1万2197人(実人数1万2165人)となった。
道は19日、42人の感染を確認した。内訳は苫小牧市3人(年代非公表の女性医療従事者2人と80代自営業男性)を含む胆振管内15人のほか、石狩(千歳市3人など)、十勝両管内各9人、渡島管内3人、空知管内2人、日高、釧路、後志3管内各1人、函館市居住1人。既存のクラスター(感染者集団)では、洞爺湖町の洞爺温泉病院で新たに職員4人の感染が分かり、計75人となった。
20日も道は、74人の感染を発表した。内訳は苫小牧市1人(10歳未満女児)を含む胆振管内28人のほか、十勝管内33人、石狩管内6人(千歳市2人など)、空知管内4人、上川、釧路両管内各1人、札幌市居住1人。
クラスターは新たに2件確認された。空知管内の教育関連施設で6人(生徒2人、職員4人)、十勝管内音更町の帯広徳洲会病院で22人(入院患者14人、職員8人)の感染が判明。既存のクラスターでは、苫小牧市のうとない保育園で園児1人の陽性が判明し、計33人に。伊達市の特別養護老人ホーム「おおたきの杜」では、25人増の計50人に感染が拡大した。
札幌市は19日に79人、20日に57人の感染を発表した。クラスターは19日に2件新たに発生。ススキノ地区の接待を伴う飲食店で11人(10~20代の従業員)、認定こども園で13人(10歳未満~50代の職員4人、園児9人)の陽性が判明した。
旭川市は19日に10人、20日に4人の感染を発表。国内最大のクラスターとなっている旭川厚生病院では看護師ら5人が感染し、計293人に。重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも8人増えて計130人に感染が拡大した。
函館市は19日、1人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは9930人で、20日現在の患者数は1881人。重症は35人となっている。