道などは18日、新型コロナウイルスの感染者が新たに141人確認されたと発表した。このうち32人の感染経路を追えていない。道内の死者は13人で、累計371人、感染者は延べ1万1930人(実人数1万1898人)となった。
道は、50人の感染を確認した。内訳は胆振管内26人、十勝管内13人、石狩、釧路両管内各3人、空知、上川両管内各2人、後志管内1人。
既存のクラスター(感染者集団)では、苫小牧市の「うとない保育園」で2人(職員と園児)増の計32人となったほか、伊達市の特別養護老人ホーム「おおたきの杜」では2人増の計25人、洞爺湖町の洞爺温泉病院は18人増の計71人に感染が拡大。千歳市役所でも職員1人の陽性が新たに判明し、計15人となった。
札幌市は、75人の感染を確認した。クラスターは新たに2件発生。市内の有料老人ホームで8人(80~90代の入居者)、介護老人保健施設「ライフふくまつ」(豊平区)で23人(20~90代の従業員5人、入所者18人)の陽性が判明した。既存クラスターでは、タナカメディカル札幌田中病院(手稲区)で6人増の計266人に感染が拡大した。
旭川市は、15人の感染を確認。国内最大のクラスターとなっている旭川厚生病院では新たに看護師2人が感染し、計288人に。慶友会吉田病院でも医師や患者ら3人の陽性が判明し、計210人に拡大した。重症心身障害児者施設「北海道療育園」では入所者ら10人の感染が新たに分かり、計122人となった。
函館市は、1人の感染を確認した。
死者は札幌市で7人(70~90代男女)、道で5人(居住地非公表の70代男性と90代女性、年代・性別非公表3人)、旭川市で1人(年代・性別非公表)の計13人を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは9673人。18日現在の患者数は1886人で、重症は道が独自に定める警戒ステージ4(重症者用利用病床35床)の基準と同数の35人。17日時点の入院患者の病床利用数は前日から12床減って962床となったが、最も厳しい警戒ステージ5(900床)の目安を上回っている。
自宅療養者は389人、軽症者向けの宿泊療養施設の入所日調整者も254人おり、医療提供体制の綱渡り状態が続いている。