道などは16日、新型コロナウイルスの感染者が新たに86人確認されたと発表した。このうち22人の感染経路を追えていない。日別の新規感染者数が2桁台となるのは11月4日の75人以来、42日ぶり。一方、死者は11人(札幌市6人、道確認4人=居住地非公表=、旭川市1人)確認され、12月に入り計158人と急増している。
道は、43人の感染を確認した。内訳は胆振管内10人(30~80代男女8人と年代・性別非公表2人)、石狩管内13人(千歳市7人、恵庭市1人など)、十勝管内7人、宗谷管内4人、釧路管内3人、空知管内2人、日高、上川、後志3管内各1人、東京都居住1人。
伊達市の特別養護老人ホーム「おおたきの杜」で、60~80代の入居者5人の感染が分かり、クラスター(感染者集団)に認定。既存のクラスターでは、千歳市役所で新たに職員4人の陽性が判明し、感染者は計14人になった。
札幌市は、32人の感染を発表。50人を下回るのは11月3日以来となる。クラスターが形成されているタナカメディカル札幌田中病院では、5人増えて計254人まで感染が拡大した。
旭川市は7人の感染を確認。国内最大のクラスターとなっている旭川厚生病院では、新たに3人(患者2人、看護師1人)が感染して計285人となった。重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも入所者2人の感染が分かり、感染は計111人に拡大した。
小樽市と函館市は各2人の感染を確認した。
道内の死者は累計で352人、感染者は延べ1万1650人(実人数1万1620人)となった。
道内で治療を終えて回復したのは9287人で、16日現在の患者数は2011人。重症は前日から3人増えて37人と過去最多を更新し、道が独自に設定している警戒ステージ4(重症者用病床35床)の基準を初めて上回った。