アイスホッケー男子・日本代表合宿 苫小牧で始動―世界選手権中止も精力的に練習

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2020年12月17日
代表入りを目指して練習に励む合宿参加選手たち=16日、白鳥王子アイスアリーナ

 アイスホッケーの男子日本代表が苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナで15日から、今季最初の合宿を繰り広げている。新型コロナウイルスの影響により、出場予定だった来年春の世界選手権ディビジョン1グループB(3部相当、ポーランド)は中止。直近の目標は失われたものの、氷都に集結した候補選手27人は将来の代表入りを目指して精力的に練習に取り組んでいる。

 日本スポーツ振興センターの競技力向上事業助成金を受け、18日までの4日間にわたって行われる。感染症拡大防止のため、参加選手、スタッフ全員が事前にPCR検査を受けて陰性を確認したほか、練習は非公開とし、白鳥王子アイスアリーナと宿泊先となるホテル間で関係者以外との接触を避ける動線を設けるなど、厳戒態勢の中で臨んでいる。

 国内ではトーナメントの全日本選手権が13日で幕を閉じ、アジアリーグジャパンカップが来週から再開する。参加選手の過度な負担を避けるため、合宿期間中の氷上練習は1日1回にとどめ、「宿舎でのミーティングや各種研修など座学にも時間を割く」(日本アイスホッケー連盟)という。

 初日こそPCR検査の判定通達が大幅に遅れ、氷上練習は40分ほどで終わったが、2日目の16日は2017年から代表の指揮を執る苫小牧出身の岩本裕司ヘッドコーチ(58)が次々と指示する中、攻め出しや2対1、5対2といった各種対人メニュー、最後はリンクの6分の1ほどを使い3対3のミニゲームを展開してえり抜きの各選手が随所で鋭い動きを見せた。

 候補参加者は国内で活動するアジアリーガー中心の構成となった。王子イーグルスからはGK成澤優太(33)、DF山田虎太朗(28)、ハリデー慈英(24)、CF中島彰吾(27)、大澤勇斗(27)、FW中屋敷侑史(23)、小林斗威(21)が選出され、それぞれ持ち味をアピールしている。

 また、世界選手権が中止になったことから、苫小牧出身のGK佐藤永基(東洋大)、CF中島照人(同)など将来有望な大学生も5人名を連ね、スタッフ陣やトップ選手の助言を受けながら技量向上に励んでいる。

 合宿参加者・スタッフは別表の通り。

 選手名     所属

 GK 成澤 優太   王子イーグルス

 GK 古川 駿    東北フリーブレイズ

 GK 佐藤 永基   東洋大

 DF 山田 虎太朗  王子イーグルス

 DF ハリデー 慈英 王子イーグルス

 DF デニー シモン 東北フリーブレイズ

 DF 早田 聖也   東北フリーブレイズ

 DF 佐藤 大翔   栃木日光アイスバックス

 DF 相馬 秀斗   栃木日光アイスバックス

 DF 松金 健太   ひがし北海道クレインズ

 DF 石田 陸    東洋大

 DF 米山 幸希   中央大

 DF 青山 大基   明治大

 CF 中島 彰吾   王子イーグルス

 CF 大澤 勇斗   王子イーグルス

 CF 古橋 真来   栃木日光アイスバックス

 CF 入倉 大雅   ひがし北海道クレインズ

 CF 中島 照人   東洋大

 FW 中屋敷 侑史  王子イーグルス

 FW 小林 斗威   王子イーグルス

 FW 人里 茂樹   東北フリーブレイズ

 FW 寺尾 裕道   ひがし北海道クレインズ

 FW 大津 晃介   ひがし北海道クレインズ

 FW 池田 一騎   ひがし北海道クレインズ

 FW 鈴木 健斗   栃木日光アイスバックス

 FW 平野 裕志朗  横浜グリッツ

 FW 池田 涼希   横浜グリッツ

 ▽ヘッドコーチ 岩本裕司▽GKコーチ 春名真仁▽コーチ 大北照彦、菊池恭平▽トレーナー 金子知広、松下昇平、辻喜代志▽用具担当 吉田年伸▽マネジャー 細谷妙子

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