全日本IH選手権 ひがし北海道5年ぶりV―王子は2年連続の3位

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年12月14日
3位決定戦〔王子―栃木日光〕ゲームウイニングショットを制し喜ぶ王子のGK成澤(左)とFW高木(中央)ら=13日、テクノルアイスパーク八戸

  第88回全日本アイスホッケー選手権大会は12、13両日、青森県八戸市のテクノルアイスパーク八戸で行われた。アジアリーグ国内勢中4チームがトーナメント戦を展開。決勝ではひがし北海道クレインズが3―1で東北フリーブレイズを下しクラブチームとなって初、前身の日本製紙時代を含めると5年ぶり8回目の優勝を遂げた。最優秀選手には決勝で2得点したFW入倉大雅(駒大苫小牧高出身)が選ばれた。準決勝で敗れた王子は3位決定戦に回り、前回覇者の栃木日光アイスバックスにゲームウイニングショットの末4―3で競り勝ち、2年連続の3位となった。

   日本アイスホッケー連盟主催。今回は新型コロナウイルスの影響により規模を縮小し、アジアリーグ加盟チームのみが参加した。トーナメント1回戦は10月18日のジャパンカップひがし北海道―横浜グリッツ(横浜市)を準用。12月12日から八戸市で準決勝以降が行われた。

   王子は本拠地開催に意気込みを高めていた東北との準決勝で2―3の惜敗。2年ぶりの王座奪還はかなわなかったが、気を取り直して臨んだ3位戦で薄氷の勝利を収めた。

 13日

   ▽決勝

  ひがし北海道クレインズ3―1東北フリーブレイズ

   ▽得点者【ひ】入倉(小原、梁取)河合卓(齊藤)入倉(梁取、池田)【東】人里(山田、大宮)▽GK【ひ】オージンシュ【東】畑▽シュート数【ひ】38【東】29▽反則【ひ】6分【東】6分▽パワープレー得点【ひ】1【東】0▽キルプレー得点【ひ】0【東】0▽観客数483

   ▽3位決定戦

  王子イーグルス4―3栃木日光アイスバックス

   ▽得点者【王】久慈(大澤、ハリデー)橋本(大澤)中島、高木【日】乾(岩本、彦坂)古橋(牛来)大椋(牛来、古橋)▽GK【王】成澤【日】福藤▽シュート数【王】47【日】35▽反則【王】4分【日】63分▽パワープレー得点【王】1【日】0▽キルプレー得点【王】0【日】0▽観客数263

   第2ピリオド序盤までに2点を先行するもゲームウイニングショットに持ち込まれた王子。2―2で迎えた8人目のFW高木がゴールし勝利を決めた。栃木日光は準決勝に続いて接戦を物にできなかった。

            12日

   ▽準決勝

  東北フリーブレイズ3―,王子イーグルス

   ▽得点者【東】人里(田中豪、デニー)人里(早田)大宮(佐藤、山田)【王】佐々木(橋本、高橋)高橋(橋本、中島)▽GK【東】橋本【王】マッキンタイア▽シュート数【東】22【王】45▽反則【東】4分【王】8分▽パワープレー得点【東】1【王】0▽キルプレー得点【東】0【王】1▽観客数482

   王子が悔しい初戦負け。第1ピリオドに東北の主将人里に2得点されると、第2ピリオド25秒にも追加点を奪われた。試合終盤の1人少ないキルプレーでFW高橋が一矢報いたが、反撃もここまでだった。東北は攻守に気迫のこもったプレーで逃げ切った。

  ひがし北海道クレインズ2―1栃木日光アイスバックス

   ▽得点者【ひ】齊藤(河合卓、河合龍)ゾルマニス(蓑島)【日】秋本(古橋、ヒエタネン)▽GK【ひ】オージンシュ【日】福藤▽シュート数【ひ】36【日】41▽反則【ひ】8分【日】10分▽パワープレー得点【ひ】0【日】1▽キルプレー得点【ひ】0【日】0▽観客数263

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