苫小牧市は10日、部長職1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。部長は開会中の市議会定例会などに出席していたため、11日にも、理事者や市職員、市議、報道関係者ら約60人を念のためPCR検査する。11日午後の市議会本会議も休会となり、今定例会の会期を28日まで延長して対応する。
市によると、部長は9日夜に発熱し、10日にPCR検査で陽性と判明した。部長は9日の市議会所管委員会をはじめ、庁内会議にも出ており、保健所と協議した上、濃厚接触者ではないが岩倉博文市長を含む理事者や部長職、市議ら関係者約60人を予備的検査することに決めた。
市危機管理室は「市の業務に影響はないが万が一にも市民サービスを低下させることがあってはならず、低リスクの関係者も念のため検査している」と強調。市議会は11日午前に本会議を再開し、当初は同日閉会予定の定例会会期を28日まで延長することを決めて休会した。検査対象者が陰性であれば、来週中の開催と閉会も視野に入れる。
また、市は第2庁舎で一般事務を担当していた健康こども部の職員1人が9日に感染したと発表。7日に咳症状があり、8日に検査し、9日に陽性が判明した。不特定多数の市民との接触はなく、接点のあった濃厚接触者は特定済みという。