道などは10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに241人確認されたと発表した。このうち胆振管内は13人で、1日の新規感染者数が2桁台となるのは8日の16人、9日の18人に続き3日連続となる。
道は、69人の感染を確認した。内訳は苫小牧市の2人(30代の女性公務員と職業非公表男性)を含む胆振管内13人のほか、石狩管内15人(千歳市6人、恵庭市1人など)、宗谷管内14人、十勝管内9人、上川、後志両管内各6人、空知管内4人、釧路管内2人。洞爺湖町の洞爺湖温泉病院で9人(20~90代の入院患者6人、職員3人)の感染が分かり、新たなクラスター(感染者集団)が発生。宗谷管内枝幸町の枝幸高校でも15人(生徒13人、職員2人)の陽性が判明し、クラスターに認定。
既存のクラスターでは、苫小牧市の老人保健施設「苫小牧健樹園」で1人増の計7人となった。
札幌市は、146人の感染を確認した。道立札幌あすかぜ高校(手稲区)で生徒12人の感染が判明し、新たにクラスターと認定。市内の別の高校(校名非公表)でも生徒11人が感染し、クラスターとなった。
旭川市は、23人の感染を確認。国内最大のクラスターとなる旭川厚生病院では、感染者が6人増えて計247人に。慶友会吉田病院では4人増の計201人、重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも5人増の計65人に拡大した。
函館市は2人、小樽市は1人の感染を確認した。
この日、感染が判明した全道241人のうち、55人の感染経路を追えていない。札幌市で3人(70~80代男女)、旭川市で2人(年代・性別非公表)の計5人の死亡を確認。道内では12月に入り10日間で98人と死者が急増しており、累計で292人となった。
道内の感染者は、延べ1万805人(実人数1万776人)。10日時点の患者数は前日から22人増の2274人、重症は5人増えて32人となった。