道などは9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに197人確認されたと発表した。このうち38人の感染経路を追えていない。死者数は計16人と、6日の15人を上回り過去最多を更新。道内の死者数は累計で287人となった。
道は67人の感染を確認した。内訳は苫小牧市6人(10歳未満の男女園児4人、年代非公表男性と年代・性別非公表1人)を含む胆振管内18人のほか、石狩管内19人(千歳市4人、恵庭市2人など)、十勝管内10人、渡島管内7人、宗谷管内6人、空知管内3人、桧山、上川両管内各2人。
石狩管内の個人宅の会合で10~20代の5人が感染し、新たなクラスター(感染者集団)と認定された。既存のクラスターでは、苫小牧市の「うとない保育園」では新たに園児10人が感染し、計23人に拡大。同市の老人保健施設「苫小牧健樹園」でも1人増の計6人となった。
胆振管内の1日当たりの感染者は、16人だった前日に続いて最多を更新した。2日続けて2桁となるのは管内では初。管内居住者の感染は累計240人となった。
札幌市は、95人の感染を確認した。市内の有料老人ホームで計14人(20~90代の入居者8人、従業員6人)の感染が分かり、クラスターが発生。医療機関でも計17人(20~100歳代の入院患者11人、職員6人)の陽性が判明し、新たなクラスターとなった。
旭川市は、26人の感染を確認。国内最大のクラスターとなる旭川厚生病院では、新たに看護師ら7人の感染が分かり、計241人に。慶友会吉田病院でも患者と看護師2人の陽性が判明して計197人となったほか、重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも15人増えて計60人に拡大した。
函館市は7人、小樽市は2人の感染を確認した。
死者は札幌市で7人(70~100歳代男女)、旭川市で7人(性別・年代非公表)、道で2人(居住地非公表の80代男性と年代・性別非公表1人)を確認した。
道内の感染者は延べ1万564人(実人数1万535人)。9日現在の患者数は2252人で、重症は前日から1人増えて27人。8日時点の入院患者の病床利用数は前日と同じ998床となっている。