道と札幌市などは8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに204人確認されたと発表した。このうち44人の感染経路が不明。日別の新規感染者が200人を超えるのは4日ぶり。旭川市で6人(年代・性別非公表)、札幌市で3人(80~90代男女)の計9人の死亡を確認。道内の死者は累計で271人となった。
道は、39人の感染を確認。胆振管内は苫小牧市の5人(30~50代女性4人と60代の性別非公表1人)を含む最多の16人となったほか、石狩管内12人、十勝管内7人、宗谷管内2人、空知、上川両管内各1人。クラスターが形成されている江別市の特別養護老人ホーム「ひだまり大麻」では新たに入所者1人の陽性が判明し、計37人に拡大した。
札幌市は、112人の感染を確認。新たに3件のクラスターが発生。市内の医療機関で計12人(20~80代の患者・職員ら)が感染したほか、認可外保育施設で計10人(20~60代の職員)、理容店でも計5人(30~70代の従業員・利用客)の陽性が判明した。既存のクラスターでは、タナカメディカル札幌田中病院(手稲区)で看護師と患者ら13人の感染が分かり、計210人となった。
旭川市は、過去最多の50人の感染を確認。国内最大のクラスターとなる旭川厚生病院では新たに14人の感染が分かり、計234人に拡大。慶友会吉田病院でも8人増の計195人、心身障害児者施設「北海道療育園」でも12人増の計45人となった。また、市内の飲食店で8日までに5人の感染が分かり、市内では9例目となる新たなクラスターが発生した。
小樽市は2人、函館市は1人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ1万367人(実人数1万338人)。8日現在の患者数は2248人となり、重症は前日から2人増えて26人。7日時点の入院患者の病床利用数は998床となり、過去最多を更新した。