道などは7日、新型コロナウイルスの感染者が新たに124人確認されたと発表した。3日連続で200人を下回り、150人以下となったのは11月6日以来31日ぶり。このうち40人の感染経路を追えていない。札幌市は5人(60~90代男女)、旭川市は1人(年代・性別非公表)の計6人の死亡を確認。道内の死者は累計で262人となった。
道は27人の感染を確認した。内訳は、苫小牧市の2人(70代男性と年代・性別非公表の公務員)を含む胆振管内5人のほか、石狩管内11人(千歳市2人など)、十勝管内6人、空知、桧山両管内各2人、釧路管内1人。
石狩管内の個人宅の会合で友人関係にある20代の5人の陽性が判明し、クラスター(感染者集団)と認定された。
既に確認されているクラスターでは、北広島市の障害者支援施設で2人増の計120人、恵庭市の道立恵庭北高校で1人増の計6人に感染が拡大した。
札幌市は、再陽性1人を含む計87人の感染を確認。5日ぶりに3桁台を下回った。市内の医療機関では20~90代の患者、看護師ら16人が感染する新たなクラスターが発生した。
旭川市は、8人の感染を確認。国内最大のクラスターとなっている旭川厚生病院では新たに患者、看護師ら3人が感染し、クラスターは計220人となった。同じくクラスターが形成されている慶友会吉田病院でも患者3人が感染し、計187人に拡大した。医療提供体制が逼迫(ひっぱく)していることから、同市は7日、道に対し、自衛隊の看護師10人程度の災害派遣を政府に要請するよう正式に求めた。
小樽市と函館市では、それぞれ1人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ1万163人(実人数1万134人)。7日現在の患者数は2261人で、24人が重症となっている。入院患者の病床利用数は6日時点で前日から20床増えて過去最多の993床となり、1000床に迫っている。