苫小牧市の岩倉博文市長は7日、臨時記者会見を市役所で開き、教育センター(本幸町)に勤務する教育委員会の職員2人、認可保育園うとない保育園(ウトナイ南)の職員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同保育園は8日まで休園する。
同センターの職員2人は教育相談を担当。1人は道が6日発表した60代男性で、2日夜に発熱し、5日のPCR検査で陽性と判明した。もう1人の職員は道が7日発表予定で、5日に発熱し、6日に陽性が判明。2人とも軽症という。
いずれも不特定多数の一般市民との接触はなく、接点のあった関係者は特定しPCR検査を進めているという。同センターの消毒作業などは終え、施設は通常通り開設している。
保育園の職員1人は4日に発熱し、5日に陽性が判明。最終勤務日は3日だった。園児や職員らを検査し、8日まで臨時休園とする。9日以降は検査結果を踏まえ、保健所と協議して判断する。保護者には5日にメールで周知した。
職員1人の感染で4日から臨時休校していた沼ノ端中学校は、関係者の検査で感染拡大が見られず、7日に学校を再開。職員が受け持つ学級は健康観察のため、17日まで学級閉鎖とする。
市長は「保健所と連携し感染防止策を講じている」と強調。改めて市民に「マスク着用や手洗い徹底など、できる限り感染防止に努めてほしい」と訴えた。