道などは4日、新型コロナウイルスの感染者が新たに212人確認されたと発表した。このうち57人の感染経路を追えていない。旭川市で7人、札幌市で4人、道が2人の計13人の死亡を確認。日別では1日の14人に次いで2番目の多さで、12月に入り4日間で計43人と急増している。道内の死者は累計で237人となった。「集中対策期間」(11日まで)を延長し1週間が経過した同日、鈴木直道知事は「医療提供体制の負荷は大変厳しい状況が続いており、感染の抑え込みに向けて今が正念場」とメッセージを発表。道民に感染リスク回避への協力を呼び掛けた。
道は67人の感染を確認した。内訳は、苫小牧市の年代・性別非公表の会社員1人を含む胆振管内3人のほか、空知、桧山両管内各17人、石狩管内13人(千歳市5人、北広島市3人など)、十勝管内6人、後志、オホーツク両管内各3人、上川管内2人、渡島管内1人、札幌市居住1人、岩手県居住1人。
北広島市の障害児通所支援事業所では10人、帯広市のサービス付き高齢者向け住宅では5人の感染が分かり、クラスター(感染者集団)と認定された。
既にクラスターとなっている施設では、千歳市の障害者支援施設で4人増の計16人、桧山管内奥尻町の「スナックメモリー」では7人増の計17人となった。
札幌市は、再陽性1人を含む計114人の感染を確認。札幌医科大学付属病院(中央区)では4日までに50~80代の入院患者8人の感染が分かり、市はクラスターと認定。太平中学校(北区)でも生徒9人の陽性が判明し、新規クラスターとなった。
旭川市は、29人の感染を確認。道内最大のクラスターが発生している旭川厚生病院では、患者、看護師ら17人が新たに感染し計201人となった。同じくクラスターが起きている慶友会吉田病院では6人増えて計173人、重症心身障害児者入所施設「北海道療育園」でも3人増の計28人に感染が拡大した。
小樽市は、2人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ9669人(実人数9641人)。4日現在の患者数は2163人で、重症は26人となっている。
3日時点の入院患者数は前日から5人増の938人。軽症者向けの宿泊療養施設入所者は561人で、270人が入所日調整中で自宅待機している。自宅療養者も前日から21人増えて403人。